「マインドコントロール」にツッコミを:ヤマトごころを抹消する…ほどサムライは(人口比で)おりませんがな
江戸時代こそが「大和心」の最盛期、っと持ち上げる分には一向にかまわんが、
「江戸は自然との共生がなされた都市(P116 他)」
は、過大評価の部分も少なくない、と、次の本では反論。
「環境」都市の真実――江戸の空になぜ鶴は飛んでいたのか (講談社+α新書)
- 作者: 根崎光男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 新書
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治安には、警察官である同心等がわずか十数名(P122)
治安がよかったのは事実としても、同心の小者(公的使用人)らの存在をすっぽかしてますがな。
キリストはヒマラヤの聖者の下で10年近く修行し、悟りをえて中近東に帰り、出身である砂漠の民にマッチするよう教えを説いたと言われている。そこには、元々は輪廻転生の教えもあったとされる(P126)
「輪廻転生」ではなくて「復活」やがなー!キリスト教(ユダヤ教も)の死生観は
最後の審判の時にすべての魂が復活し、現世で善行(貧者の救済など)を成し遂げた者は永遠の魂を手に入れ、悪行を重ねた者は地獄に落ちると考えられている。
ですがな。
もし各国が同じ装備なら、私は旧軍も自衛隊も世界最強だと判断している。それにはやはり武士道精神の存在が大きい。(P149)
いったい、ヤマトごころは潰れてるのか、存続しえてるのか、一体どっちだよ!
将校教育においても、日本の場合、将校になった時点から師団級の「図上演習」など徹底した戦術教育によって頭が鍛えられる。
(略)
結果として日本は部隊を率いる将校・幹部の戦術能力も群を抜いていると思う。(P150)
『八甲田山死の彷徨』を連想した。
情報軽視で敗退をした旧軍が、なにおかいわんや…これだけ裏をとることをしない幹部教育担当の存在は、恐怖でもあり、最後は「武士道精神」の一言で兵隊丸投げにしそうなイキオイ。