夫婦別姓とこのお方

 いよいよえらいことになって参りました。

文化的に夫婦別姓をしている韓国などは別だが、その発想は共産主義にある。革命ロシアで、スターリン夫婦別姓を実施した。「家庭は封建的である」との発想だ。やってみたらどうか。ロシアの美徳である家庭が崩壊し、青少年の犯罪が増加した。さすがのスターリンも数年で、別姓を廃止した。

その夫婦別姓を、文化の異なる日本でやろうと言うのだ。どうかしている。

 いやその。農民・町民には苗字=氏の使用は許されてなくて、明治8年に氏の使用が義務化されてからですからねー。
(実はオレの一族は江戸時代に、醤油と一緒に和歌山から千葉にやって来た開拓農民で、入植に際してお上非公認の氏を使っていた。明治になって堂々と使えるようになったものの、徴兵逃れようと、突如別の名字を名乗った人もいるらしいが。)

 オマケにこれはどう考えますか?

明治9年3月17日太政官指令
妻の氏は「所生ノ氏」(=実家の氏)を用いることとされる(夫婦別氏制)。
※明治政府は,妻の氏に関して,実家の氏を名乗らせることとし,「夫婦別氏」を国民すべてに適用することとした。なお,上記指令にもかかわらず,妻が夫の氏を称することが慣習化していったといわれる。

明治31年民法(旧法)成立
夫婦は,家を同じくすることにより,同じ氏を称することとされる(夫婦同氏制)。
※旧民法は「家」の制度を導入し,夫婦の氏について直接規定を置くのではなく,夫婦ともに「家」の氏を称することを通じて同氏になるという考え方を採用した。
参考

 ざざっと20年くらい、法律上では別姓だったけども、同姓が慣習化されてそれに方が引きずられた、と、思った方が良さそうで。とすると伝統ってのは所詮は100年ちょい。むしろ「?代目」として名前もころころ変更されるのが「伝統」。今や名前が変わるのは落語家か、(魚の)ボラくらい。


 あと、これを読むとスターリンはむしろ「伝統的家族制度に回帰」させてる人のようで、相変わらず文面錯乱。

民主党は「市民が主役」ではなかったのか。
福島と野合して、家庭破壊、国家破壊につながる、レーニンでさえ中止した法律を作ろうと言うのだ。

 いやその。1917年はレーニン存命しとりますがな…。

 そして行政書士の方のこのエントリに同意

選択的夫婦別姓制度に反対する保守の方は、「家族の崩壊」というのを主張しますが、その前に家族が形成されない状況になりつつあることをどう考えるのでしょうか。
(略)
夫婦別姓や、法律上の結婚ではなくても緩やかなパートナーシップを認める社会(不倫を認めるわけではないですよ。念のため)。少しでも家族を形成するための後押しを制度によってしなければ、ますます未婚の人は増え、出生率も上がらないでしょう。保守の人は我が家には「嫁」がいてほしいのだと思います。しかしその意識を変え、制度を変えない限り、家族の崩壊の前に家族が作られない状態になっていくと思います。
参考