原文を見ても判断不能、だろうなのが業腹。
20世紀後半に起きた地球温暖化の地理的分布の4割は、温室効果ガスとは無関係な自然変動がもたらした――筑波大学計算科学研究センターの田中博教授らはこんな研究結果をまとめた。(参考)
記事で判断するに、もう少し「北極振動」の変数を強くした方が良いのではないかい?と言う趣旨であろう。
お約束の懐疑論批判では「北極振動」は議論3証拠2の反論にしか出ていない。これは新たな対・温室効果ガス地球温暖化原因論ということで、カモン!再反論!! 出なければ懐疑論のこの部分については、肯定となるのが運命。
あー、それと。これで「学会の圧力が〜」は使えなくなりましたな。こういう疑問を論文で呈示する環境があるという証明になってしまったではないか。
【追記】
ワタシが赤祖父氏の論をバスターした方法は、前にも書いたけど「正攻法ではない」ことを、再度記す。
「こう言っているけど、A氏の論文ではこう言ってるよね? またBのデータはその仮説では説明しきれないんだけど」という手法を用いるのが正攻法。
それに対し、今回は「懐疑論批判にある反論は、おおよそ2005年9月と2006年2月に骨組みが出来ている。それにもかかわらず、反論された同じネタをまた出すのは、科学的思考法では正しい態度ではない。」というひねくれた方法。
と言うわけで、筑波大学計算科学研究センターの田中博教授らの「北極振動」説は、懐疑論批判にある反論には存在していない→正攻法のバスターで挑むしかないが、ワタシでは手に余る、ということ。(懐疑論批判の議論10の反論に収束されるかどうか、ワタシでは
正直手に余る。)
あとは。
科学の問題と社会(政治)の問題とを混乱させるのは、勘弁願いたい。