国籍法改正と子ども手当
- 作者: 山本弘
- 出版社/メーカー: 楽工社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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1)話の出所を確認する
2)誰が言っているのかを調べる
3)キーワードに注目する
4)反論に目を通す
5)数字に注目する
6)理屈で考える
7)実験をやってみる
8)自分の目を疑う
9)願望と事実を区別する
10)正しい科学知識を身につける
を使ってみた、とは、先に記したとおり。
元々、ここに居場所を作ったのは、「国籍法の改正の時のモノイイに腹を立てたから」だったわけだけど、あれから1年。
nifty の新聞雑誌横断検索に頼って、偽装認知で捕まった人の供述を調べたが、
「日本で働きたかった」「金を稼げるので日本に残っていたかった」「容疑者の在留資格を取るために頼んだ」
…組織的というには、今ひとつ理由がショボいな。おまけに住所もばらばらだし、例によって法務省の統計を読んでみても、
約1年間で「父母が婚姻していない子が国籍を取得した件数 540」
こりゃあ、カサノヴァ化はきわめて遠い。(「6)理屈で考える」を発動させればわかりそうなものを…。扶養義務とか、そんだけの住むところとか生活費とかを用意させて、生活保護費約400万円か。あまりにも手が込みすぎている割には、割が合わない。)
日本の認知制度と「偽装認知」に関して日本の認知制度には、 「偽装認知」という概念はありません 。
これは、日本人の両親同士の認知だと、扶養義務が明確化されているし、遺産相続の時にも財産分与が必要なので、
「経済合理性」の観点から偽装認知は割りに合いません。
(参考)
日本で働きたいという「経済的合理性」で、偽装認知は行われたようだが、例に出した話では外国籍の親でも結果は同じ。残念でした。
9)願望と事実を区別する
を怠った結果が、コノザマだったのかも。もちろん子ども手当のデマの一件も。
なるほど、行動様式も言動も違う人が増えてきて、怖い、という感覚が出るのはわからいでもない。日本そのものの経済政治スポーツ等々の状況が、今ひとつなのも又事実。
「税金が外国人に払われるのはたまったもんじゃない」「外国人(=特定アジア&フィリピン)は、日本に関わるな」
という願望が、根っこにあることは言うまでもなさそうだ。