やっと疑似科学バスターネタ。

 いやー、やっと復活できたー。

 インテリジェント・デザインとはなんじゃらほい、というネタをやると言ったのにペンディング申し訳ない。

 まぁー結構爆笑モノの本でした。
「この理論は、何かの宗教を強制するモノではない」(P42)

と言っておきながら、P129〜355まで、聖書に基づいて記載され「如何に聖書は正しいことを記してるか(ES細胞の採取場所として肋骨がふさわしいというニュースに対して、「これぞ、アダムの肋骨からエヴァを生み出したと言うことを示している!」等々)」を延々と書いている、まぁーすごいモノ。
 あげくP329では「サムシング・グレート=神」と書いてしまっている。

 ダメじゃんこの本(笑)。

 えーと、インテリジェント・デザインは、1987年「エドワーズ対アギラード裁判」で最高裁が、宗教右派のぶち上げた「創造論を教えろ」裁判に対して、憲法修正1条の国教樹立禁止条項にあたり、違憲判決を喰らって、2年後に大慌てで「デザイナーは『神』とはゆーてない」という、はっきり言って屁理屈で公立学校で教えさせようという運動なんですわ。それをここで「=神」って、幽霊の正体見たり。

 オマケにベーエのぜん毛モーターと、ねずみ取りというカビの生えてるネタをぶち上げるし。
(ベーエは、教育委員会側(インテリジェント・デザインを教えようとする側)証人のはずなのに、
「生物学的システムに関して、インテリジェント・デザインがどのようになされたのかについて、詳細で確固たる説明を示した科学研究論文は一つもない」
という壮大なオウンゴール証言をやらかしてる。)

 まぁ、科学とは仮説の積み重ねで、意見を表明するのも自由・ツッコムのも自由・そしてきちんとした反証や実験結果が出たら、その瞬間に、ボツにするのも自由という世界ですしねー。

 そうでなければ150年間も生きながらえるものか。

 しかし、この本でもこの人の名前を見るハメになった。
渡辺久義京大名誉教授」

 はい。統一教会系のものすごい影響下にあるお方であろう事は、説明をするまでもなかろうて。

 それにしても。よくわからないのが。
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被造物の分際で性の「境界線」をなくすなど、不遜な冒涜(ぼうとく)であろう。 

と、潮匡人氏を引っ張り出したり渡辺久義京大名誉教授使って、インテリジェント・デザインの広告やってみたりしてるのは、何で産経新聞??