新・日本国憲法批評(続×2:やっちまった。(続×4:新・日本国憲

 さて、16条しかないわけだし、いい加減のところで…でも、こんなにいじれるネタがあるのは、有り難いこと。
(でもネタで止まっていないと、非常に怖い)

 第一条
 国民は、和を以って尊しとなし、争うことなきを旨とせよ。また、世界平和実現のため、積極的にその建設に努力せよ。

 いきなり国民の義務を第1条に持ってくるか。
 日本の国是を示したものとする、という説明ではあるがそれならば前文に持ってくるのが正当ではないかと。

憲法には、どう生きるべきかを示す役割もあるので、これを規定した」
とはあるが、悲しいかな。憲法ってのは、「基本的人権の保障にあり、国家権力の行使に枠を嵌めて、無秩序で恣意的な権利侵害が行われないようにするためのもの」なんですわね。

 その最たるは日本国憲法第99条

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

で、日本国民には擁護義務はないわけですわ。
「どういう社会を作るか?(どう生きたいか?)」を規定するという側面はあれど、「どう生きるべきかを示す」てのは「国家による市民(国民)への過干渉」なんですわな。

 それにしても、

十七条憲法は今も廃止されていないという説


 えーと、前にも書いたとおり、これは国家(地方)公務員法の中の倫理規定、でありまして…。しかも法規範ですらない。
 もしも廃止されていないのなら、明治憲法の前文部分にも記すのが正当ではあるが、それすらもなく…。