新・日本国憲法批評:第5条 防衛軍と警察

 うーん。チャンネル桜で討論会をやっていたらしいけど…あとでYouTube あたりで捜すか。

第五条
国民の生命・安全・財産を護るため、陸軍・海軍・空軍よりなる防衛軍を組織する。また、国内の治安は警察がこれにあたる。

 防衛軍についてだけど「見事に交戦権の範囲が記されていない。」と前に書いたけど「交戦権」という用語の使い方が不明確だったので、訂正。
 

 フランス共和国憲法(1946年)の
フランス共和国は、自国民を尊重させることを欲する故に、外国の国民を尊重し、征服を目的とする何らの戦争を企図することなく、いずれの人民の自由に対しても、その実力を決して持ちいることがない」
イタリア共和国憲法第11条でも)
等々、「軍をどの程度使用するか」がすっぽ抜けてる。

 ただ、防衛と称して堂々と攻め込みたがってるのは、透けては見える。

?(略)パトリオット等で北朝鮮のミサイルを撃ち落すにしても、外れた自衛隊のミサイルは、北朝鮮のミサイル発射地点まで届くように設計すればいい。
?日本には最強のレンジャー部隊がある。北朝鮮が日本人を拉致する軍事演習をやったように、北朝鮮で軍事演習をし、金正日を生け捕りにし、彼のやったことが正しいのか裁判をやるべきだ。
?北朝鮮がミサイルを1発撃ったら、日本も人工衛星の発射実験として20発ぐらい撃っていい――などを挙げ、「そのぐらいの気概を示さないといけない」と述べた。
参考

ついでに動画でも、魔法?でミサイルを萎えさせてるネタが。(参考 埋め込む気力がない)


…「外国の国民を尊重し」ようとする意図がさっぱりと見えてこないけどな。
 FAQによれば、(PDF)この条文を入れることにより、北朝鮮や中国に悪を起こさない…あのー、さんざ批判した9条ネタの裏返しになってしまってるんですけど。


 警察権云々も、日本国憲法13条
 
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。


と、国民の私生活上の自由が、警察権等の国家権力の行使に対しても保護されるべきことを規定(公共の福祉に反しない限り)してるのだが、はて困った。私生活上の自由はこの草案では「法律の留保」が存在する。(あとでかく)
 こりゃあ警察権の暴走が怖いぞ。