そろそろマインドコントロールにツッコミを入れたいのだけど。

 もうちょっと歴史ネタで引っ張る。

(記紀は、)大和王朝成立後、同王朝の正当性をアピールするために書かれた「イデオロギー的要素の書物」(P91)

と、してまして。
元ネタは中丸薫氏の歴史書ではあろうが

古代天皇家と日本正史―現人神と万世一系の超秘密

古代天皇家と日本正史―現人神と万世一系の超秘密

 発行元が「徳間書店」とあるところで、トンデモセンサーが反応してもうた。オマケに中丸氏には、学習研究社からこんな本まで。)


さらに元ネタをたどれば、『旧唐書』になろうか。

旧唐書』には、日本列島について、特異な記載をしている。「倭国伝」と「日本伝」だ。ここでは、
倭国は古の倭奴国なり。<旧唐書倭国伝>
日本国は倭国の別種なり。<旧唐書、日本伝>
(参考)

とあり、「倭国」の「日本国」への国号改称があり、改称時期による国号記述の混乱&写し間違いが発生した、というのが定説ですが、「倭国(天智政権)」が倒されて「日本国(天武政権)」が成立したという見解もあるそうで。

 ただ、そうなると「イデオロギー的要素の書物」に、なぜ倭国系統のはずの、聖徳太子の逸話が生き残っているのか?という謎が残る。あと、ヤマトタケルの話とかも。