マリー・アントワネットのお菓子論法

 地球温暖化懐疑論ネタは、先延ばし確定。

「○○ならありうるメゾット」、古典的?なモノでは「福島瑞穂の迷言」がそれに当たりましょうか。

 まぁこの考察の行方は、荻上チキ氏のエントリにありますが。

 コピペを元に「これだから○○は」みたいな大雑把なラベリングに基づく中傷ネタとして盛り上がるだけでなく、このようなコピペを取り上げて国のあり方を憂うというようなポーズ、あるいは「真実」を知らない人を嘲笑するというポーズをとる人が非常に多いこと。

 あーこれはまさしく、「小沢の口蹄疫消毒薬横流し」と口コミの怖さ ですな。

 安西先生ならずとも「まるで成長していない」と書き込みたくなる。

「デマではないか」という懐疑が示されたときによくあるパターンとして、「福島ならありうる」「たとえそれがデマがあってもイメージによってそれが真実と思えるから社民党のせい」という発言や「いちいち調べないと自由に文章を書いてはいけないのか」という反応も結構多く見受けられます。もちろん私は、前者はスケープゴートを正当化してしまうロジックなのでまずいと思うし、後者は根拠なき中傷や差別を拡大再生産するくらいなら黙ってもらったほうがよいと思っています。

 これもあった。もちろんネタの可能性もあるけど、「小沢の口蹄疫消毒薬横流し」拡散元のコメントに

そんなわけないですよ。マスゴミが真実を明かすわけないじゃないですか。デマでも、宮崎の農家さんの役に立たない情報でも、民主党政権を倒すためのウソならガンガン流すべきです。

  • 小沢ならあり得る
  • たとえそれがデマがあってもイメージによってそれが真実と思えるから民主党のせい


 …安西先生ならずとも(ry

情報の取捨選択に認知バイアスがかかり、「都合のいい情報は裏取りせずに急激に拡散されていく」という好例です。

 その例は、ワタシも一度エントリにしている。池田整治氏の「マインドコントロール」P86で、

日本など、あと20年もしたら世界地図から消えて無くなっていると、1995年、豪州のハワード首相と会見した李鵬首相が、こう発言したという。

とあったのを、何とか武藤嘉文・笠原潤一の両議員が
「1995年、豪州キーティング首相から、『(この間(?))40年(もしくは30年)後に「日本はなくなっているだろう」と李鵬首相は発言した。』という話を聴いた。」
が元ネタだろう、と、言う考察をした。

 ところが、いつの間にやらハワード首相になり(ハワード首相の就任は1996年3月11日)40だか30年だかが20年に縮み、「中国かあるいは韓国ないしは朝鮮の属国にでも〜」という尾ひれがくっついている。これも、また「福島瑞穂の迷言」拡散で見られた話。

 「小沢の口蹄疫消毒薬横流し」拡散元に、ニセ科学バスターの手法を適用すると…これはえらいことに。

1)話の出所を確認する
  →ネタ元が存在しない!拡散元は原典のリンクやスクリーンショットの提出について、むしろ消極的。
2)誰が言っているのかを調べる
  →さらに言えば。「拡散希望」で、googl検索をすると上位情報には、ある一定の傾向が、存在する。
3)キーワードに注目する
  →「民主党」「中国韓国北朝鮮」「小沢一郎」は、通算何度引っかかるんだろう?
4)反論に目を通す
  →ビルコンだけではないよ、という話。
5)数字に注目する
  →横流しした薬剤の量がショボすぎる。
6)理屈で考える
  →JAの支店名をまちがえるかなぁ?おまけにずいぶん知り合いが多すぎるような。
7)実験をやってみる
8)自分の目を疑う
9)願望と事実を区別する
10)正しい科学知識を身につける

正直強引な部分もあるが、ヘタすれば10項目全部ヒットさせられるかもしれない。


…と、ここまで書いてきて、このエントリのタイトル、いいものを思いついた。

マリー・アントワネットのお菓子論法」

マリー・アントワネットは、フランス革命前に民衆が貧困と食料難に陥った際、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と発言

 もっとも、これ自体、ルイ16世の叔母であるヴィクトワール王女の発言説はあるわ、「お菓子=ブリオッシュ=出来の悪い小麦を工夫して食べよう、位の意味しかなかったんじゃね?(これは「マリー・アントワネットの料理人」が原典)説はあるわ、元々、ルソーの『告白』のうち1766年頃に書かれた文章のなかで、「さる大公婦人」が発言したのが元ネタ(マリー・アントワネットの生年は1755年だから、これが元ネタなら書かれた時点でマリー11歳では話にならん。)説等々。

 もっとも、「発言しなかった」モノの原典に当たるのははっきり言って「悪魔の証明」以外の何者にもならず、「一応疑問符つけておく」で、ストップ。

 そして、元々の浪費癖や革命時の行動が相まって、「マリーならありうる」と連結され…明確な発言の証拠もなく今に至る。


 このたびの「小沢の口蹄疫消毒薬横流しデマ」も、先の「こども手当で百人単位の養子縁組」も、これで説明がつくような気がしてきた。

昨日はゲーム脳、今日は地球温暖化懐疑論

 産経新聞の科学部よ、異常はないか?

携帯型ゲーム所持率7割超 小中学生進む依存、麻雀や大人向けエロゲー
2010.5.16 16:31

 場所や時間を選ばずに遊ぶことができる携帯型ゲーム機器を保護者から買い与えられている小中学生が増え、7割を超えていることが日本PTA全国協議会の調査で分かった。小中学生の5〜6割は1日30分以上、休日には3時間以上ゲーム機で遊ぶ子も1割超おり、子供のゲーム依存が進んでいる実態が明らかになった。社会とのコミュニケーションが苦手になったり、学習意欲の減退につながったりする恐れもあり、専門家は「ゲーム遊びを制限する必要がある」と話している。
参考

 こりゃ、CEROが怒鳴り込んでも文句は言えないな。
 これじゃ、携帯型ゲーム機で、エロゲーが出来ると勘違いされそうだ。

 CEROのページで、レーティングを確認できるので、やってみよう。あ、タイトルからの直リンクはやりませんよ。(はてなキーワードには引っかかるはずなので、そこからでも…)

 Z(18才以上のみ対象)がかかってるのは、全部暴力表現(グランド・セフト・オートシリーズの手合い)。エロゲーは無理ですねこりゃ。

 では、D(17才以上対象)は? パチンコ機のシミュレーションや、暴力表現で引っかかったのが多く、エロゲーからの移植組は「水月 〜迷心〜」くらいか…はてさてエロゲーと言い切れるかどうか。
 意外なのは、「冬のソナタビジュアルノベル)」がD。これはたばこを吸うシーンか、飲酒が引っかかった模様。

水夏(A.S+ Eternal Name)やAIRが、C(15才以上対象)なのはともかくも、KanonがBどまり(12才以上対象)てのが、逆に驚き。*1

…遊びすぎた。


 結論その1「携帯用ゲームでエロゲーをやるのは無理。ギャルゲーは知らん。」


 一応原典に当たることにするが、社団法人日本PTA全国協議会>21年度-子どもとメディアに関する意識調査(PDF:かなり重い)を。


 中学2年の「大人向けのいやらしいゲーム」は、兄貴や姉貴のそれをこっそりと、というのもあるかもとは思ったが、小学5年のはこの一言で終わり。

「設問不適切」

 ギャルゲーの手合いを間違えて回答した、という方が素直かも。それとも、ストーリーに関係ない「クスグリ」がエロい(ドラゴンクエストにおける「ぱふぱふ」が真っ先に思いついた)という意味か?

 というか、この設問どう答えればいいのだろうか?

  1. 図形の組み合わせやパズルなどのゲーム
  2. ロールプレイングゲーム
  3. 対戦格闘などのアクションゲーム
  4. レーシングカーや電車運転などのシミュレーションゲーム
  5. 競技や有名チームなどのスポーツゲーム
  6. 囲碁将棋トランプ麻雀などの遊びのゲーム
  7. 大人向けの嫌らしいゲーム
  8. 学習ゲーム
  9. その他のゲーム

 サカつくシリーズはどこに入れよう?(スポーツゲームには違いないけど、むしろGMとして、選手をどう獲得してどう闘わせてどう勝ち抜くか。シミュレーションの要素が大)
 ゼルダの伝説は?(アクションでもありRPGでもあり)
 シューティングゲームは?アクションでもいいのかな?
 桃太郎電鉄は?


 結論その2「この設問を作った大人は、ゲームを知らない。実はゲームに責任を押っつけて後は知らん、という考えもあったりして。」


ストーリーに関係ない「クスグリ」がエロい、と、さっき考察したばっかりだけど、「大人向けの嫌らしいゲーム」は誤答のような気もしてきた。

 それに

麻雀や大人向けのアダルトゲームなどと答えている子供たちもいた。

 設問は「囲碁将棋トランプ麻雀などの遊びのゲーム」としかなく、これでは「囲碁将棋」と答えた子供まで麻雀ゲームをやってる、と、十把一絡げ。これは不適切。


 結論その3「見出しに『麻雀ゲーム』とされているが、麻雀という回答には、囲碁将棋トランプや他のテーブルゲームも含まれる。ハチワンダイバーDSや、(ちと古いけど)ヒカルの碁はどおせえと?」

 
 そしてとどめが。

ゲーム機器の影響力に詳しい森昭雄・日大大学院教授は「子供たちの間でゲーム依存が強まっている」と分析する。
(略)
深まるゲーム依存に対して、森教授は「子供の時からゲームの世界にのめり込むと、家族や他人と遊んだり、話し合ったり、けんかしたりする経験が減る。そのため、社会で生きるための対話能力や相手の気持ちを推し量る能力が低下し、自己中心的で集中力のない人間になりがち」と警鐘を鳴らす。

 調査では、3分の2を超える親たちが家庭内で「食事中はゲームをしない」というルールをつくっているという結果も出たが、森教授は「ひどい場合は、ゲーム社会と現実社会との区別がつかなくなるケースもある。大人がもっと責任を持ってゲームに費やす時間を厳しく制限すべきだ」と訴えている。

ゲーム機器の影響力に詳しい森昭雄・日大大学院教授



ここは笑うところですか?




地球温暖化懐疑論まで書ききれなかった。以下続く!

*1:括弧内全部ここまで元もと18歳未満ご禁制

それでも【拡散希望】を(少しは)信じなくては。

※むー、おとなり日記がえらい事になっている。

 続き。

畜産業にとっては大変な事件なのだが、なんか今回ネットだと絶対に
「政権たたき」といっしょにセットでコピペして廻られてるので、
いつものバカが暴れてるのか。と色眼鏡で見られちゃう状態なのがなぁ

犯人探し的なデマが地元で飛び交ってるらしいのをそのまま
”目から入ったら手から出す”状態で『ぼくはネットで真実を知る!(キリッ』な子が流言飛語モードとか

政治批判とかより先に広めて欲しい情報があんだろうと。
参考

 確かに、必要なのは。
口蹄疫は人にはうつらん。宮崎牛を安心して食おう」
「無用の立ち入りは、病気の拡散につながる。獣医さん、お役人は何とか拡散しないように頼む。」
「政府と役人は、病気の拡散防止や、農家を早いところ安心させるべく支援をよろしく頼む」
位か。

 それで、【拡散希望】を打つのはともかく、今回は「民主党」「小沢一郎」「中国韓国」がキーワードになり見事に明後日の方向の起爆剤
(そういえば、こども手当の時もまさにそれ。)

 はてブから、kowyoshiさまの

「政治ネタの拡散希望はデマと疑った方がダメージは少ない時代か…」

悲しいが、現状では「デマと疑った方がダメージが存在しません。」

 発症の発生源の場所(牧場の密集地なのかどーなのか)や、病原菌のタイプ、政府や役人の対応や報道の腰の問題が、果たして10年前と比べてどーなのか? てのは今後検証が必要だ。


 加え、野党たる自民党が政府の対応を叩くのは大ありだが、これが昔だったら、このクラスタはこうとでも書くのかね(毒吐)。


「今は国難だ。そんな叩いてる暇なんかないだろ?」


 これでは、拡散希望本当に望むネタも、政治ネタというノイズといっしょくたにされてしまう(本当に必要な情報が混じってるのだろうけど、それまでストップをかけるのはよろしくない)。

「あいつらだったらやりかねない」

 この手法どこかで見たと思ったら、これだ。

「憶測メゾット (C)by 松永秀明」

「あいつならおそらく○○と考えるだろう。仮にそうだとしたら、それはこれこれこうであるからダメである」というような論の立て方である。

このメソッドを使う人は「あいつならどうせこう考えるんだろう」と思いこみ、そうに決まっていると決めつける傾向があるようだ。
(中略)
中には「あいつはこれこれと考えているのかもしれないが、仮にそうだとしたら許し難い」などと、憶測・決めつけメソッドによって断罪までされることがある。

しかも、それを読んだ人は、憶測・決めつけされた内容を事実だと思ってしまうからタチが悪い。
参考

 まぁ、前にぶった切った「小沢一郎の血液型」も、その典型なんだけど。

 正義に基づく暴走、ほど、やっかいなモノはない。
「正義の反対はまた別の正義。(野原ひろし via:クレヨンしんちゃん…らしいけど、原典にたどり着けない。)」

 ワタシの記した、「【拡散希望】を信じるのはかなり厳しい」てのも、これもまた別の正義。

もう【拡散希望】は信じない

 始めに。
 宮崎県の口蹄疫に関しては、もし初動をドジったとするなら、しっかり政府なり役人なりを叩くのは当然のこと。

 加え、今回はGWがあった&口蹄疫風評被害が怖い=報道体制の腰が定まっていなかった、というのも猛省の必要があろう。

 しかし、これはひどい

『備蓄していた口蹄疫の消毒薬「ビルコンS」を、小沢一郎幹事長が1/3を中韓に無償譲渡、1/3を地元岩手に、残りが九州に渡ったが川南に着いたのはたったの20本』というような拡散情報にまつわるつぶやきのまとめ。
ネタ元はこちら↓
【【拡散希望】 宮崎の口蹄疫・現場の叫び | たまねぎ通信】
http://tokiy.jugem.jp/?eid=645

情報の取捨選択に認知バイアスがかかり、「都合のいい情報は裏取りせずに急激に拡散されていく」という好例です。

横流し事件」の真偽についてはこの中にも含まれていますが、こちらが手っ取り早いです。
【Togetter - まとめ「消毒薬の備蓄について@FumiHawk」】
http://togetter.com/li/20520
参考

 
 「ソース不明の情報」からしてまずは、うーむ。
 しかも、その中に「民主党」「小沢一郎」「外国(特アならなお、焼夷弾に油を詰め込むがごとき)」があれば、こりゃあ拡散するな。

 しかも、JAの名前が違う、薬の単位がおかしい、

 とどめに「口蹄疫を出したら5年は牛を入れられない」
=アフリカ水牛が(口蹄疫のウイルスキャリアが)最も長く最長5年(参考)、がどっかで変化した?
(明確な否定も、ここに
=これが流れる方が、特大の風評被害確定

 もう一回書くけど、政府お役人の対応ミスを叩くのはそれは大いにやれ。しかし「デマだから何だってんですか!」では、もうそれは、自分が叩いている「マスゴミ」と一緒の事をやってるも同じ。

ネタの内容だけ口伝てでRTされていくのは情報の錯綜もあるんでしょうけど、ネタ元のブログは悪意を持って書かれてますね。
事実を追究する攻撃力を上げようとデマを織り込んで煽ると発覚したときに強く敵を利することになりますのでやめましょう。
↑それを狙った工作の可能性は否定できませんが

 これは、国籍法改正の時や、こども手当の時のザイール大使館ネタに続いて3枚目(Twitter拡散はこれで2度目)。
 こう立て続けになると「ワタシはもう、【拡散希望】とついているのは、絶対に信用しない」と、言い切っちゃった方が楽に違いないけど…それは「マスゴミの言うことなんて信用しない。真実はネットの中にあるんだ」と言っているのと、全く変わらない。

 さしあたり、子ども手当の時に紹介した

1)話の出所を確認する
2)誰が言っているのかを調べる
3)キーワードに注目する
4)反論に目を通す
5)数字に注目する
6)理屈で考える
7)実験をやってみる
8)自分の目を疑う
9)願望と事実を区別する
10)正しい科学知識を身につける

を使って、自分がデマの拡散元にならんように、気をつけるほか無いか。さもないと。件のページからの引用になるけど。

誤った使い方をするとネットやTwitterという道具自体が批判のタネになりますので正しく使いましょう。
「ものすごい勢いでデマが広がり訂正は広がりにくく収拾が付かないからTwitterは禁止な」と言わせる隙を与えないように正しく使いましょう

 同意。「Twitterはデマを流すところ」となったら、不幸だし、これで政府役人が規制のタガをはめてきたらどおせえと?

こういう議席の確保方法は、想定外だった。

 SankeiBizの連載石川悦夫新党首になったり、新たに沖縄に候補者を出すことになったり、と、言う話題でも動かなかったが、これは。

大江参院議員、幸福実現党入りへ

 大江康弘参院議員(無所属)は11日、参院議員会館で記者団に対し、宗教法人「幸福の科学」を支持母体とする政治団体幸福実現党に入党する意向を明らかにした。同党としては初の現職国会議員となる。

 大江氏は「保守という理念が全く一緒だ。思想信条も政策的にもほぼ同じだという安心感もあり、決意した」と入党の理由を説明した。

 大江氏は改革クラブに所属していたが、舛添要一厚生労働相の入党に伴う新党改革への衣替えに反発して離党。その後も「改革クラブ」を名乗り、自民党統一会派を組んでいた。 

 自民党は11日、大江氏との統一会派を解消、参院事務局に会派変更届を提出した。
参考

 さて、ようやく大江議員の公式ページでの発表があったので、ここに。

この『カンガルー日記』でも再三、述べてきた通り、私は約1年半前に民主党を離党し『改革クラブを結党』、 5人の同志とともに『反民主』を掲げ自民党と連立、今の危険な政権運営に対して『確固たる政治信念』を持ち戦って参りました。
ところが渡辺代表はじめ3名が自民党を離党した舛添氏らと新党(『新党改革』)を作り、私にも参加するよう 説得してきましたが、私は拒否、参加しなかったことで『改革クラブ』は分裂。
そこには『大義』も『正当性』もなかったからです。そこには『選挙の人気とり』や『政党交付金』などが見え隠れし、 納得いかなかったので、私はたとえ1人になろうと『長いものに巻かれること』だけはしたくなかったわけです。

 なるほど。新党改革(桝添新党)では、もう「真性保守」としての活動は無理、と判断しての離党、と。しかし、モトモトは民主党在籍時の比例票だから…票返せ(嘘)。たちあがれ〜への合流も無かった訳ね。

幸福実現党』入党のきっかけは、遡って昨年衆議院選後に同党から要請をいただいておりました。
私のホームページほか政治書籍、メディアでの発言等に感銘、共感を持って下さり、私と一緒にやっていきたい ということでした。当初は私自身、『宗教法人』という垣根や『幸福の科学』をよく存じあげなかったことで、時間を要しましたが、 先日、大川隆法総裁にお会いし、若いこのリーダーの国を憂える想いに共鳴したとともに、私のような者に 熱い想いを持ち、高い評価をしてくださり、その想いに私も応えていきたいと思ったからです。
もちろん、『国家観』や『政治思想』(反民主、日米同盟、拉致問題解決、台湾問題など)が同じ思想であったことが決め手となったのは当然のことです。
このゴールデンウィークに私の地元を廻り後援会、支援者の方々にご説明にあがりましたところ、 皆さん驚いておられました(当然ですよね!)
しかし『幸福の科学』がいかがわしい変な宗教団体(高いお布施や仏壇を買わせる、太鼓や鐘をたたくなどありません) でないことがわかると、ご理解くださり『どんな状況にあろうと、これからもずっと大江を応援する』と言ってくださったときは、 涙が出るほど嬉しかったです。
幸福実現党』は、私を縛りつけることなく自由に政治活動をすることを約束してくれました。私は今までの信念を曲げる ことなく、自分の思想を政治に反映していくつもりです。今まで通り、自民党とも協力していくことになります。

 太字部分は、私。
 これで、
> 『国家観』や『政治思想』(反民主、日米同盟、拉致問題解決、台湾問題など)が同じ思想
 と言っている時点で、「真性保守」=「ジャパニーズ・エスノセントリズム」であることは、あっという間に答えが出る。

 そして、

※反民主=まぁ野党だからそうなるのは当然、としても、これではいかなる対抗策を練ってるか不明

 江川紹子氏の、3年前の参議院議員選挙大敗後、かなりこっぴどく安倍晋三氏をぶったたいてるエントリ、「安倍首相の強気を支えているものは…」の中で、

もし教えの偉大ささが分からない人がいれば、それはその者の目が曇っていたり、間違った情報が与えられてしまった結果であり、その場合には、相手がいやがっても、その教えを押しつけてあげることが、よいことだと信じてやまない。だから、時に相手をだましても、無理をしてでも、教えを実践させる。そんな風にして教義で説かれる世界を実現することが、絶対的な善(あるいは正義、もしくは真理)であり、この世をよくし、人々を幸福に導く道であると信じている。

「教義で説かれる世界」を説いて、見事に上滑りしてしまったのが、去年の自民党の「怪文書((C)by 森永卓郎)」だったり、幸福実現党の行動のケチの付け所その2 *1 だったり、なのだが。

 オレもkojitakenさまと、同じ見解をここで。


「いわゆる「真正保守」とは、金持ちを中心とする人たちの道楽」


論に同意。

 そもそも「現世での成功」を求め、ある程度の社会的地位がある人が支持者(そうでなければ「勝者の立場」「生存競争に勝つこと前提」「福祉を受けることを否定」などするわけもない)の幸福実現党、であればこそ。 

 そして、「今まで通り、自民党とも協力していくことになります。」とあるということは、「ゆ党(一人会派だけど)」としての活動は続けるとも読める。
 それに、衆議院選挙で候補をおろした理由も、これ、と信じた自民党員(+西村真悟氏)を後押しするため、と豪語してもいたし。

今はまだ国会で議席が少ないですが、今後、徐々に議席を増やし力を付けていきたいとも思っております。
これからもこのホームページをはじめ、いろいろなところで自分の意見や活動をご紹介してまいりますが、 引き続きご支援、応援いただければ幸いに存じます。
まずはご報告まで....

 モトモトは民主党在籍時の比例票だから…票返せ(嘘)。

((嘘)にしたのは、実は3年前時点では比例区民主党に投票していなかったため)

*1:その1、は、「宗教が政党を持つ=真理党の恐怖再び!」の誤解を解く努力?をしていない事。市議選の時に確保した票よりも衆議院選挙の時に確保した票が減少するという事態まで起きているのは、まさに。

「脳」と聴くとまず一歩引いて考えるようになった、バスター見習い。

 コンピューターを利用した脳トレーニング(脳トレ)は、健康な人の思考力や記憶などの認知機能を高める効果は期待できないことが、ロンドン大学などの1万人以上を対象にした実験で分かった。

 脳トレは世界的ブームになっているが、大規模な検証はほとんどなかった。英科学誌ネイチャーで21日発表した。
参考

 これですね(pdf)。
 大阪大の藤田一郎教授も、そういえば「脳トレ批判」ネタをやっていたけど、教授にの概略に内容の解説を頼る。

イギリスのBallardらによる「脳トレの認知機能上昇効果」を検証した大規模疫学調査の報告です。この調査を行っていることは昨年9月ころ何かの記事で読みました。脳トレによるトレーニング効果は訓練をしたタスクのみに見られ、他の機能にはまったく転移しないという結果です。結論は、11,430人の被検者のデータに基づいています。

これで決着がついたわけでなく、脳トレ問題はまだ多くの未解決な点を残しているのですが、科学的議論に値する材料が増えました。

 これに対抗して、きちんとした論文を用意できれば、科学的議論になるわけで、ワタシも結論は先送りに。
(いや、ゲーム脳のように、データの取り方が恣意的すぎる、とか、「〜と考えられる」という印象論がゲーム脳の判定基準なのはどうよ、とかいうのは論外)

 さて本題。【日本よ】石原慎太郎 「当節、若者気質」 の「脳幹論」で頭が痛くなったので、バスター。

子供の耐性を培うのは親の責任であって、今日多くの親が子供をただ甘やかせ子供に媚びることで実は子供を根本的に損なっているとしかいいようがない。

 帰するところは動物行動学者のコンラッドローレンツが説き、この日本においても大きな犠牲を払ってヨットスクールの戸塚宏氏がそれを実証した脳幹論の問題であって、この豊穣(ほうじょう)便利な文明の中でそれに溺れて子供に我慢を強いなかった無責任な親たちが子弟の脳幹を発達させず、基本的にひ弱な『子供大人』を育てたところにある。

 脳幹とは人間が人間として生きて行くために絶対に必要な、外部に対する強い反応を備えるべき部分であって、仮にそれがわずかでも損なわれれば人間は死んでしまう。

 暑さ寒さへの反応に始まり、怒り、悲しみ、愛情、憎しみといった人生に強い衝動をもたらす機能はすべて脳幹に備えられているが、物事に耐えてそれを抑制することで脳幹、即ち人格は鍛えられる。それは子供にとってはある種の苦痛でもあるが、それを強いることでの苦痛を超えることで子供は鍛えられていくのだ。

 ローレンツは、『子供の頃甘やかされ肉体的な苦痛を味合うことのなかった子供は、長じて必ず不幸な人間になる』といっているが、暑ければ冷房、寒ければ暖房、ひもじければふんだんなおやつといった現代文明の与える便宜のいたずらな享受は結局耐性のない、つまり極めて弱い『子供大人』をしか作りださない。

 コンラッドローレンツは、刷り込みの人だろ?と首をひねっていたら、あっさりと解決
 脳幹は鍛えようがないし、ここを破壊されたら「破壊王橋本真也」…。それを鍛えようがあるのなら、その方法を教えてほしい。

 しかも斉藤環氏の名を出しているが、「ゲーム脳バスター」としての氏の名を使って、脳みそネタのトンデモ…って、なんかのギャグ、ですかそれ?

「ウソでも百回、百カ所で先に言えば本当になる」が中国人の国際世論づくりだと本書は言う。
参考

という書評があったけど、それを実行してどうする?
(それを(結果的に)実行されたおかげで、ゲーム脳はともかく、血液型に関しては、バスターが「きわめて困難」というザマ。)